今日は大島石の石を割る作業を見ていただこうと思います。
大島から持ち帰った小割石です。
人間と比較してその大きさは圧巻です。
これは約2.5㌧です。
この大きさからひとつひとつ墓石の部材に加工していくのですが、
これだけの大きさの石を扱うのは至難の業です。

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まずは扱いやすい大きさにするために、石を割ります。
手順としては、まずは割りたい箇所に線上に間隔を空けて、ドリルで穴をあけます。
その穴にセリ矢を差し込んでいきます。

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そしてセリ矢を打ちこんでいくと。。。

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このようにヒビが走り、そのヒビが繋がっていきます。
この時石のそばに居ると石の中からミシミシと音が聞こえてくるんです。
自然の石の割れる音です。

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割れました。
セリ矢の跡がわかりますか?
割りたいライン通りにほぼまっすぐ割ることができました。
今回は墓石加工の一番最初の作業、大島石を割る手順のご紹介でした。
これだけの重さの石を扱うには、一歩間違えたら命にも関わる大事故につながります。
身の引き締まる思いでひとつひとつの作業にあたっています。
今後も色々な作業をご紹介していきたいと思っています。
この石がどのような完成品になるのでしょうか。